今朝はこの秋初めて感じるやや強めの北西風でした。 いよいよ、ようやく秋も深まってきた感じがしますがいかがでしょうか。 川にはヒドリガモ、コガモ、オオバンが戻り、バンやヒクイナ、クイナ、イソシギ、セキレイ3種あたりがせわしなく動き回っています。 そしてこの季節に私が楽しみにしているのは、落ち鮎拾いです。 「落ち鮎」とは産卵のために川を下ってきたアユたちのことです。アユは1年で生涯を閉じる一年生で、最後に川の瀬に集まり産卵を行います。埼玉南部の私の近所の川では、ちょうど10月末から11月中旬あたりが産卵期になっておりまして、毎年、産卵を終えて流れてくるアユを観察するのを楽しみにしているのです。 こちらは10月24日に拾ったオスのアユ。今年は大型が多いように思います。 川っぷちにはイタチやタヌキの足跡も増えてきました。彼らもアユを食べているんだと思うんですよね。今年はイタチの「貯食場」とタヌキの「ためふん場」を意識しながら観察をしてみたいと思っています。 そして今朝は、ダイサギやコサギ、それにカワウたちがアユを狩っている場面に出くわしました。 カワウの多くは頭が白く染まっています。これは「繁殖羽」といって婚姻色なのだそうです。 グリーンの目と合わせてとても綺麗なんですよね。 ですがアユにとっては恐ろしいイーターです。首の白い羽がライオンの立神のようにも見えますね。 アユをとらえました。 先日拾ったアユにはカワウのくちばしの痕らしき痕跡が残っていました。 彼らにとって、アユは秋のボーナスのようなご馳走なのでしょう。 今年はアユが大型で産卵期は少し遅れている印象がありますがどうなのでしょう。 今朝8時半の水温は16.2℃。すでにアユの産卵には適した水温にはなっています。 川っぷち歩きが楽しい季節になってきました。□〈若林〉
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